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「ジーンズは反抗の服だった。俺にとっては、居場所だ。」

9月29日
読了時間: 1分


1953年。ジーンズは作業着だった。街に着て出てはいけない服。

それを変えたのは不良だった。映画『ワイルドワン』の主人公ジョニー。ライダースジャケット、エンジニアブーツ、ブルージーンズ。体制への反抗、若者の象徴。その格好が一部の不良に広まった。

その後、ウエストサイドストーリーでカラージーンズが登場する。反抗していた世代が親世代になり、ジーンズはいつの間にかカジュアルな服になっていった。

日本では、戦後の闇市。進駐軍の払い下げ品がアメ横やドブ板に並んだ。それを着て「アメ公気取り」と呼ばれた若者がいた。ベトナム反戦の機運とも重なっていた。

俺はずっと素直に生きてきた。

でもその素直さは、どうやら「反抗」と呼ばれる世界の中でしか、ほっとできないらしい。世間という真ん中にいると、時々針で刺されるような感覚がある。「端には棘があるぞ、もっと真ん中を歩け」という、小さな心苦しさ。

ジーンズも同じだと思っている。最初は反抗の服だった。でも俺にとっては、もう反抗の場所じゃない。生まれてからずっと、そこにいる。居場所だ。

 
 
 

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