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いいジーンズと安いジーンズ、何が違うのか

9月19日
読了時間: 2分

更新日:9月30日


修理屋をやっていると、毎日いろんなジーンズが手元に来る。安いものも、高いものも、ヴィンテージも、ハイブランドも。その中で俺が「いいジーンズ」と思うものには、共通点がある。

価格じゃない。ブランドでもない。

履いていくごとに自分に馴染んでくれること。当時の作業着レベルの丈夫さがあること。いい色落ちをしてくれること。この3つだ。

ハイブランドのジーンズは高い。でも正直に言うと、色落ちという意味では「いいジーンズ」ではないものが多い。理由は製法にある。

デニムは綿糸を綾織りしたもの。現代のジーンズは空気紡績の糸を革新織機で織っている。均一で安定した生地が作れる、効率のいい技術だ。でもその技術が生まれる前、リング紡績の糸を力織機で織っていた時代のデニムは、不安定さゆえに糸が不均一だった。その不均一さこそが、あの独特の色落ちを生んでいた。

じゃあハイブランドに価値がないかというと、そうじゃない。ブランドはブランドとして成立している。街でポケットティッシュを配っているものがハイブランドなら価値が出る、そういうものだ。ただ、それは「いいジーンズ」の話とは別の話だと思っている。

今から「いい色落ちをするジーンズ」を探すなら、力織機で織られたものを選んでほしい。 見分け方は簡単で、外股部分にセルビッジ(生地の耳)が使われているかどうかを確認すること。それが力織機の証明になる。

そしてセルビッジのジーンズを手に入れたら、やることは3つだけ。

履く、動く、洗う。

それだけでいい。あとはジーンズが答えを出してくれる。



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