パックリと開いた穴。
実は他社様のお直し後がありまして、申し訳ないのですが、
それが邪魔して当店のお直しができなかったのです。
オーナー様に相談しまして、当店が解くと工賃がかなりかかってしまうので
事前に解いていただければその分の工賃はかからず、尚且つ今回やる穴も
同時にお直しができる旨を相談させていただきました。
オーナー様は、解いてからお持ちいただくと仰って今回お持ちいただきました。
穴補修の際、身頃を跨いでステッチをかけるという行為は御法度と思っております。
仕上り履いてみると例えば右足を前に出したときに、左身頃がつられて持っていかれるような感覚を持ちます。確かに身頃を跨いだせいで固定されて持っていかれると理屈上はなります。そしてそれはつられている方の身頃を破る結果になります。
穴補修の結果、穴を開けるという矛盾した行為と考えます。
このような作業方法は、ジーンズ工場で、全てのミシンを動かしジーンズを実際に作ったことのある当店の利点と自負しております。
後ろ身頃の仕上がりになります。
前身頃になります。
まだまだ、相棒として履き続けていただけます。
そしてまた、履くに不都合ができた際はお気軽に当店にご依頼いただければと思います。
当店でしたらこの作業でも、翌日にはお渡しが可能です。
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