■もう、25年も穿いているというレプリカ系ブランドのジーンズ

まあ綺麗に穿いていますよね。
また、そこのブランドらしい色落ちになっています。
穴補修のやり方などを話している間に、いろんなところに話が飛び火しながら
ひょんなところから、お持ちになられた生地を当て布に直されることを希望。
綾目を合わせると当てぬのが小さいので、横使いにすることになりました。

これが、穿き込んでいくと、緯糸が切れてきてその間に
当て布の色落ちも進んでいき、それは横に落ちていくのが
馴染んだ頃には楽しみです。
そんなような事を、話し、思い出しながら作業開始。
すると・・・・

おやっ?????
あれだけ色落ちを楽しんでいる方なのに裾が本縫いのあたりです。

あら?チェーンステッチで仕上がっている。
以前にもブログで書いたことあるのですが、
同じお直しをやっているお店で、ステッチが入っていれば良いでしょという
お店も見かけるのです。
手口としては、
生地の似た色で一度本縫いをかけてその上からチェーンステッチをかけるもの。
1折り目にチェーンステッチをかけて2折りめでチェーンの上から本縫いをかけるもの。
画像を見てすぐわかる通り、本縫いで普通に裾を巻けば本縫いらしい色落ちになります。
そして、本縫い仕上げよりチェーンステッチの方が大体値段設定が高いので
(これも当店には全く意味がわからないことなのですが)
オーナー様は騙されてしまったのではないかと、心配しました。
それはオーナー様はご承知でずっと本縫いだったところ、最近同じところを
チェーンステッチで縫い直したそうです。
ちょっとほっとしました。
この状態では、このままのアタリにはなりますが、悪質同業者に騙されたわけではなく
本当に安心しました。
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