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ジーンズが、人生をつないだ話

9月27日
読了時間: 1分

20年前、一人のお客さんが来た。


細かい要望が多い人だった。

イレギュラーな直しばかりだったけど、

できる限りその場で仕上げるのが俺のやり方で、それを喜んでくれた。


バイクで来てくれるようになって、話すうちにわかった。


お互いバイク乗りだった。


雰囲気でわかる。


同じ匂いがする。



俺がバンドをやっていることを知って、ライブにも来てくれるようになった。


その人は現役を引退する頃、「老化防止に」と言って、若い頃に挫折したギターを弾き直し始めた。


ある夜、生音・生声だけの怖いイベントに来てくれた。飛び入りOKの場所だった。


俺は言った。


「やってみたら?」


その人は俺のギターを持って、やった。


今は同じステージに立っている。一昨日もそのはずだった。


インフルエンザで俺が休んだ。


もう何も言うことはない。立派なミュージシャンだ。


ジーンズを直しに来た人が、20年後に音楽仲間になる。

これがラントンレーブのハッピーだ。

 
 
 

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